海外で開業準備をする日本人アイリスト

【後編】海外でアイリストになるには?開業準備・英語・生活費のリアルガイド

前編では「海外で働く前に知っておくべき準備や求人の探し方」を紹介しました。
今回は実際に海外で働く・開業する際に必要な“現実的なステップ”をお伝えします。
物件探しや生活費、英語での接客対応など、海外でアイリストとして生きていくリアルを体験ベースで解説します。


◇本記事の内容◇

  1. 海外でサロンを開業するためのリアルステップ
  2. 生活費・税金・収入の現実(国別の目安)
  3. 英語力アップと現地で信頼を得るコミュニケーション術

1. 海外でサロンを開業するためのリアルステップ

海外での開業は「夢」ではなく、きちんとした準備と現地理解があれば実現できます。
流れは次の通りです。

  1. 市場調査(現地の美容需要や客層をリサーチ)
  2. 物件契約(商業エリアの家賃相場は国により大きく異なる)
  3. ビジネス登録・税務登録(Business Registration・ABN申請など)
  4. 銀行口座開設・保険加入(PL保険、労災保険など)
  5. スタッフ雇用・サロン内装・メニュー設定

例えばオーストラリアでは、開業時に「ABN(Australian Business Number)」の取得が必要で、手続きはオンラインで完結します。
日本と違い、商業物件の契約には保証人不要な場合も多く、柔軟なスタートが可能です。
初期費用は目安として約100〜200万円ほど(地域・物件による)。


2. 生活費・税金・収入の現実(国別の目安)

海外で働くうえで見落としがちなのが“生活コスト”。
家賃・光熱費・商材費などを含めると、生活費は日本より高い国が多いですが、その分収入も高めです。

🌏主要国の目安(2024年時点)

  • アメリカ(ロサンゼルス):家賃約20〜25万円、平均収入40〜60万円/月
  • オーストラリア(シドニー):家賃約18〜23万円、平均収入35〜50万円/月
  • 台湾(台北):家賃約10〜15万円、平均収入25〜35万円/月

税金は国によって大きく異なり、アメリカやオーストラリアでは所得税率が高い分、医療制度や教育制度が充実しています。
現地の税務会計士に相談することで、控除や節税制度を活用できます。
日本との二重課税を防ぐための条約も多くの国で締結されています。


3. 英語力アップと現地で信頼を得るコミュニケーション術

「英語ができないと海外で働けない」と思われがちですが、実際は“美容の技術と言葉のシンプルさ”が武器になります。
最初は完璧を目指すより、「伝えようとする姿勢」が何より大切です。

💡おすすめの英語習得法

  • 海外ドラマの同じ回を“セリフを覚えるまで”繰り返し視聴する(発音・リズムが自然に身につく)
  • Duolingoなどの無料アプリで基礎会話を習慣化
  • 現地美容サロンのSNS投稿を毎日チェックして言葉を吸収
  • お客様との会話で使う定型文をノートにまとめる

🗣️実際に使える接客フレーズ

  • “Would you like to go a bit longer or shorter?”(長さはもう少し長めがいいですか?)
  • “Please close your eyes gently.”(目を優しく閉じてください)
  • “Do you have any allergies or sensitivities?”(アレルギーはありますか?)

言葉の壁よりも、“笑顔と丁寧さ”が信頼を生みます。文化の違いを受け入れながら、誠実な姿勢でお客様と向き合うことが何より重要です。


まとめ

海外で働くために必要なのは「資格」だけではありません。
現地のルールを理解し、生活費・税金・言語に向き合う準備ができれば、世界はぐっと身近になります。
自分の力でキャリアを広げる経験は、サロンワークの視野を大きく変えるでしょう。
次のステップは“行動”。前向きな一歩があなたの未来を変えます。


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