まつ毛も紫外線対策必須！夏のケア法とは？

June 20, 2025

夏になると、肌や髪の紫外線対策はしていても、まつ毛のケアまで意識している人はまだ少数派。実は、まつ毛も紫外線によってダメージを受け、乾燥やパサつき、エクステの持ちの低下などさまざまなトラブルを引き起こします。本記事では、現役講師・施術者の視点から、夏のまつ毛ケアに欠かせない知識と対策法を、商材提案を交えてわかりやすく解説します。

◇本記事の内容◇

紫外線がまつ毛に与える影響とは？
夏の持ちが悪くなる原因とその対策
お客様におすすめしたいホームケア商材
紫外線に強いサロン運営のポイント

1. 紫外線がまつ毛に与える影響とは？

肌と同じように、まつ毛も紫外線によって乾燥・たんぱく質変性・色素劣化などのダメージを受けます。特にまつ毛パーマ施術の直後は、薬剤の作用でキューティクルが開いた状態になり、紫外線などの外的刺激に非常に敏感になります。ある研究では、UV-A波が毛髪の構造破壊を促進し、キューティクルの剥離率が2倍以上になることが報告されています（日本化粧品技術者会誌より）。また、まつ毛エクステ施術後も、前処理や洗浄が不十分または過度であった場合に、まつ毛が乾燥し紫外線の影響を受けやすくなる可能性があります。いずれにせよ、施術の種類を問わず、夏場の紫外線対策はプロとして押さえておきたい重要ポイントです。

2. 夏の持ちが悪くなる原因とその対策

夏は気温の上昇とともに湿度・汗・皮脂の分泌量が増え、グルーの硬化スピードや密着力に影響が出やすい時期です。特に湿度が高すぎる環境では、グルーが急速に表面硬化して内部が固まりきらず、持ちの低下や早期の離脱を招くケースもあります。また、汗や皮脂が根元に溜まりやすく、装着面が安定しづらくなることも。

対策としては、施術環境の温湿度管理（推奨湿度45〜60％）や、季節に合わせたグルーの使い分けが重要です。たとえば、夏場は硬化速度が安定している中粘度タイプのグルーや、湿度に強い設計の速乾グルーを使用することで、施術クオリティと持続力の両立が可能になります。

筆者のサロンでも、グルーを2〜3種類常備し、当日の湿度に応じて使い分ける運用を行うことで、持ちに関するクレームを大幅に削減していました。“技術力＋商材選び”のバランスが、夏の安定施術の鍵と言えるでしょう。

3. お客様におすすめしたいホームケア商材

紫外線や乾燥の影響を防ぐには、サロンでの施術ケアだけでなく、ご自宅でのホームケア習慣が不可欠です。特に夏場は、日中の紫外線や冷房による乾燥がまつ毛に蓄積的なダメージを与えるため、「まつ毛美容液」や「コーティング剤」を用いたケアを日々続けることが、仕上がりの美しさと持続力を左右します。

まつ毛美容液は、乾燥を防ぎながらハリや柔軟性を保つ成分が含まれたものを選ぶのが理想的です。コーティング剤は、外的刺激からまつ毛を保護しつつ、毛流れを整える効果があるため、ナチュラルに仕上げたい方にも受け入れられやすいアイテムです。

実際に、サロンで施術後に使用感を体感してもらいながら、「ホームケアでも同じものを使っていただくと、より持ちが安定します」と伝えることで、押し売り感なく物販提案につなげやすくなります。サロン品質のアイテムを継続的に使ってもらうことで、信頼関係やリピート率の向上にもつながります。

4. 紫外線に強いサロン運営のポイント

季節によって変わるまつ毛のコンディションに対応できるサロンは、お客様からの信頼を得やすく、リピートにも直結します。特に夏は、紫外線や乾燥、湿度といった複合的なダメージ要因が重なりやすい時期。そこで重要なのが、“技術”だけでなく“まつ毛の健康維持”まで見据えた提案です。

たとえば、「夏のまつ毛ダメージ予防ケア」や「持ちをキープするホームケアアドバイス」など、施術に加えて＋αの情報を伝えることで、顧客満足度と信頼が高まります。SNSやLINEで季節に応じたミニキャンペーンやコラムを発信するのも効果的です。

こうした積み重ねによって、単なる施術者ではなく、“まつ毛のドクター”的存在としてお客様に認識されるようになります。日常のケアからトラブル予防までを任せられる専門家として位置づけられれば、継続的な来店や物販提案もスムーズになります。

【まとめ】

夏は、まつ毛やエクステにとっても過酷な季節。紫外線による乾燥や退色は、仕上がりや持ちに直結する課題です。サロンでの施術時・アフターケアはもちろん、ホームケアまでトータルで提案することで、顧客満足度やリピート率、物販売上まで底上げが期待できます。今すぐできる紫外線対策を取り入れて、"夏にも強いサロン"を目指しましょう。